遠見ヶ鼻は北九州市若松区の若松北海岸にある岬です。この場所は、約三千万前は浅い海の底でした。地層は、砂や泥が固まってできており、波や雨風によって独特のしま模様の岩肌を作り出しています。さらに岬から見える、まっすぐに広がる海と、広大な空の青さのコントラストは見る者を魅了します。潮が引いた海岸線は、浸食によってできたごつごつした岩壁や、穴がぽつぽつ開いている岩場を見ることができます。他にも約三千万年前の貝や、サメの歯の化石を見つけることのできる貴重な場所です。そのため玄海国定公園、県の天然記念物に指定されています。許可のない採集・採掘は禁止されていますので観察して楽しみましょう。遠見ヶ鼻から見える夕日は格別の美しさです。水平線へ沈む燃えるような紅色の夕日と、青い空と海が茜色へと移りゆくグラデーションは心を奪われるほどです。釣り場としても有名で、ヒラスズキなど季節に合わせて様々な種類の魚を釣れます。
遠見ヶ鼻
